※本記事は 2026年7月13日時点の情報を元にして作成されています。デイサービスの新規利用者を増やそうとチラシ作りを考えても、「何を載せればいいか」「どこに配れば反響が出るか」で手が止まりがちです。デイサービスの集客は家族への直接アピールに加え、ケアマネジャーからの紹介が大きな鍵を握ります。営業チラシは、配る相手に合わせて中身を作り分けてこそ力を発揮します。本記事では、営業チラシに載せる項目を配布先ごとに整理し、反響につながる作り方・デザイン・配布方法から、チラシ営業の時間を生む送迎業務の効率化までを解説します。1. デイサービスの営業でチラシが果たす役割と集客効果デイサービスの営業チラシとは、新規利用者の獲得を目的に配布する紙の営業ツールです。Web広告が届きにくい高齢層や、紹介元となるケアマネジャーに直接手渡せる点が強みで、施設の「顔」として認知と信頼を広げる役割を担います。ここでは、集客に力を入れるべき理由と、チラシが果たす具体的な効果を整理します。稼働率と収益から集客が必要な理由を知るそもそも集客に力を入れるべき理由は、通所介護の経営環境が厳しく、稼働率が収益を大きく左右するためです。独立行政法人福祉医療機構(WAM)の経営状況調査によると、通所介護では赤字の事業所が4割を超え、約半数に達した年もあります。定員に対して利用者が埋まらなければ、介護報酬による収入が伸びず、家賃や人件費といった固定費だけがかさみます。黒字と赤字を分ける要因の一つが稼働率です。同じ調査では、黒字の事業所と赤字の事業所で利用率に10ポイント前後の差がみられます。つまり空いた枠を新規利用者で埋められるかどうかが、経営の安定に直結します。参考:2023年度 通所介護の経営状況について|独立行政法人福祉医療機構(WAM)近年は介護事業者の倒産も増えています。東京商工リサーチの集計では、2024年の倒産件数は過去最多を記録し、その中には通所・短期入所の事業所も含まれます。だからこそ、待ちの姿勢ではなく、自ら利用者を呼び込む集客に取り組みましょう。赤字構造や稼働率の背景は、別記事で詳しく整理しています。あわせてご覧ください。関連記事:デイサービス経営が厳しいのはなぜ?約半数が赤字の時代を生き抜く経営戦略ケアマネ紹介を後押しする営業ツールにするデイサービスの新規利用者の多くは、ケアマネジャーの紹介から生まれます。利用を検討する高齢者やその家族は、まず担当のケアマネジャーに相談し、その紹介を受けて施設見学や体験利用に至るケースが一般的です。紹介元として押さえたいのが、居宅介護支援事業所・地域包括支援センター・病院の地域連携室の3つです。ここに施設を覚えてもらえるかどうかで、紹介の数は大きく変わります。だからチラシは家族向けの広告であると同時に、紹介元へ施設を知ってもらう営業ツールでもあります。この二役を1枚でこなそうとすると、どちらにも刺さらない中途半端なチラシになりがちです。チラシ以外の集客手段も含めた全体像は、集客の総合ガイドで解説しています。関連記事:デイサービスの利用者を増やす集客・営業施策と時間を生み出す業務効率化の方法を解説チラシで得られる3つの効果営業チラシで得られる効果は、大きく次の3つに整理できます。新規利用者の獲得:見学・体験・問い合わせのきっかけをつくり、稼働率アップに直結します。地域での認知拡大:どこにどんな施設があるかを地域住民や医療機関に知ってもらえます。信頼の構築:写真や1日の流れを見せることで、「安心して任せられそう」という印象を残せます。チラシは配って終わりではありません。渡した相手の記憶に残り、必要になったときに思い出してもらう、そのための土台づくりだと考えてください。2. 営業チラシに必ず載せる項目を配布先で使い分ける配布先によって、載せる項目の優先順位を変えることが重要です。ケアマネジャーには紹介の判断材料を、家族には利用の安心材料を、と相手が知りたいことに合わせて内容を組み替えます。同じ内容を全員に配るのではなく、配る相手を意識して作り分けましょう。ケアマネ向けに載せる紹介の判断材料ケアマネジャー向けのチラシには、紹介の可否をその場で判断できる情報を載せます。ケアマネジャーは利用者に合う施設かどうかを短時間で見極めるため、条件が一目でわかることが重要です。盛り込みたいのは、対応エリアと送迎範囲、現在の空き状況、施設の特色(機能訓練・入浴・認知症対応など)、対応してきた利用者の傾向、医療機関との連携体制です。とくに「今すぐ受け入れられるか」を示す空き状況は、紹介につながりやすい情報になります。家族向けに載せる利用の安心材料利用者本人や家族向けのチラシには、通う姿を具体的に思い描ける情報を載せます。家族が気にするのは、費用や設備といった条件だけでなく、「本人が楽しく安全に過ごせるか」という点です。1日の過ごし方の流れ、費用の目安、見学や体験利用のしやすさ、実際に通う利用者の声などを分かりやすく示します。専門用語は避け、写真を交えて雰囲気が伝わるようにすると、問い合わせのハードルが下がります。配布先を問わず欠かせない基本情報配布先が変わっても、必ず目立たせたい基本情報があります。施設名・所在地とアクセス・営業日と時間・電話番号などの連絡先です。これらは、どんなに内容が魅力的でも、いざ連絡しようとしたときに見つからなければ意味がありません。連絡先は探さなくても目に入る位置に、大きめの文字で配置します。地図や最寄りのバス停を添えると、家族が見学に足を運びやすくなります。3. 反響につながるチラシの作り方5ステップ反響を出すには、思いつきではなく手順を踏むことが大切です。次の5ステップに沿って進めれば、伝えたいことがぼやけず、受け取った相手が動きやすいチラシになります。ターゲットと目的を決める最初に、誰に何をしてほしいかを1つに絞ります。「ケアマネジャーに相談してもらう」「家族に見学を申し込んでもらう」など、ゴールがはっきりすると載せる情報も自然と決まります。ここが曖昧なまま作り始めると、あれもこれもと詰め込んで焦点のぼやけたチラシになります。掲載する情報を厳選する次に、載せる情報を思い切って絞ります。伝えたいことが多いほど文字を詰め込みたくなりますが、情報が多いチラシは結局どこも読まれません。ステップ1で決めた目的に直結する情報だけを残し、それ以外は削る勇気を持ちましょう。キャッチコピーで心をつかむ続いて、受け取った相手が一瞬で自分ごとと感じるキャッチコピーを考えます。「一人の時間が心配なご家族へ」のように、家族の不安や本人の生活に寄り添う言葉を選ぶと、読み進めてもらいやすくなります。施設の言いたいことより、相手の気持ちを起点にしましょう。高齢者にも見やすいデザインにするデザインは、読み手である高齢者やその家族が見やすいことを最優先します。文字は大きめにし、細い書体より太めのゴシック体を選びます。背景と文字の色は濃淡の差をはっきりつけ、余白をとって情報を詰め込みすぎないようにします。色数を絞り、重要な情報から目に入る配置にすると、伝わりやすさが大きく変わります。効果測定と改善を繰り返す配った後は、反響を数字で確認して次に活かします。反響率は「反響数÷配布部数×100」で計算できます。チラシの反響率はそれほど高くなく、配布数に対して問い合わせが数件という規模になるケースが多いです。数値の善し悪しだけで一喜一憂せず、配布先や載せた内容を少しずつ変えて、反応が良かったパターンを見つけていきましょう。4. 無料で使えるチラシのテンプレートと作成ツールチラシは、専門的なデザインソフトがなくても作れます。自作と外注のどちらが向いているかを見極めたうえで、無料のテンプレートやツールを使えば、コストを抑えて見栄えのするチラシに仕上げられます。自作するか制作会社に依頼するか自作と外注は、かけられる手間・費用・仕上がりで選び分けます。自作は費用を抑えられるうえ、空き状況やキャンペーンもすぐ反映できて便利です。一方でデザインの完成度は担当者の力量に左右されます。制作会社への依頼は費用がかかりますが、プロならではの訴求力と見やすさが期待できます。まずは無料ツールで自作し、営業の柱にする重要なチラシだけ外注するとよいでしょう。無料テンプレートと作成ツールの例無料で使えるツールを活用すれば、テンプレートを選んで文字と写真を差し替えるだけでチラシが作れます。代表的なのが、豊富なテンプレートから選べるCanvaや、印刷まで一貫して頼めるラクスルなどです。介護施設向けのデザインが用意されているサービスもあります。テンプレートはあくまで土台です。そのまま使わず、施設の強みや配布先に合わせて調整しましょう。誰に何をしてほしいのかを決めたうえで、載せる項目やキャッチコピーを組み替えます。5. チラシの配布方法と営業先の広げ方チラシは、配り方しだいで反響が大きく変わります。デイサービスの場合は、紹介元となるケアマネジャーへの手渡しを軸に、ポスティングや地域施設への設置を組み合わせるとよいでしょう。配布先ごとに届き方の特徴を押さえておきましょう。ケアマネ・地域包括支援センターへ手渡しする最も力を入れたいのが、ケアマネジャーや居宅介護支援事業所、地域包括支援センターへの手渡し営業です。面談の場でチラシを渡しながら施設の特色や空き状況を伝えれば、紹介につながる可能性が高まります。チラシは会話のきっかけであり、その場で伝えきれなかった情報を後で見返してもらうための資料でもあります。定期的に顔を出し、最新の空き状況を届け続けることで、いざというときに思い出してもらえる関係を築けます。ポスティングや新聞折込で家族に届ける家族に直接届けたいときは、ポスティングや新聞折込が有効です。デイサービスを検討する高齢者やその家族には、インターネットより紙の情報のほうが届きやすい傾向があります。総務省の通信利用動向調査からも、年代が上がるほどインターネットの利用率が下がることは明らかです。参考:令和7年通信利用動向調査の結果|総務省ポスティングは配布エリアを施設の送迎範囲に合わせて絞り込みましょう。広く配るより、通える距離の世帯に届けたほうが、見学や問い合わせにつながりやすくなります。医療機関や地域施設に設置し紹介カードを配る手渡しやポスティング以外に、人が集まる場所へチラシを置いてもらう方法もあります。病院や薬局、地域の公民館、スーパーなどに設置を依頼すれば、施設を探している家族の目に触れる機会が増えます。名刺サイズの紹介カードも用意しておきましょう。知人への手渡しがしやすくなります。実際に通っている人からの口コミは信頼度が高く、新しい利用者につながる有力なきっかけです。6. チラシ作成でやりがちな失敗と表示の注意点チラシは、作り方を誤ると反響が出ないどころか、施設の印象を損なうこともあります。よくある失敗のパターンと、法令面で気をつけたい表示のルールを押さえておきましょう。よくある失敗例反響が出ないチラシには、共通する失敗パターンがあります。情報の詰め込みすぎ、専門用語の多用、古い情報の掲載、デザインの不統一です。とくに多いのが、伝えたいことを盛り込みすぎて何が言いたいか分からなくなるケースです。また、料金や営業時間が古いままだと、問い合わせの段階で不信感につながります。作成後は第三者に見てもらい、初めて見た人に伝わるかを確認しましょう。景品表示法などで気をつける表示チラシの表現は、景品表示法などのルールに沿って作る必要があります。景品表示法は、実際より優れていると誤解させる「優良誤認」や、料金を実際よりお得に見せる「有利誤認」を禁じています。「地域No.1」「最高のサービス」といった表現は、客観的な根拠がなければ使えません。費用についても、基本料金だけを大きく見せて別途費用を分かりにくくするような書き方は避けます。なお、介護老人保健施設など一部の施設では広告できる事項が法律で定められています。デイサービスのチラシでも、事実に反する誇大な表示をしない姿勢が信頼につながります。参考:事例でわかる景品表示法|消費者庁7. 営業やチラシ配布の時間を生む『DRIVEBOSS(ドライブボス)』の送迎効率化チラシ営業が大事だと分かっていても、日々の業務に追われて実際には手を動かせない事業所が少なくありません。送迎計画づくりなどバックオフィス業務を効率化すれば、その時間を生み出せます。まずは事務作業の負担を減らすところから、営業に割く時間をつくりましょう。集客の時間が取れない根本原因を見直す集客に時間を割けない大きな原因の一つが、送迎計画の作成に手間がかかっていることです。利用者の増減や体調、車両やドライバーの都合を考えながら手作業でルートを組むと、毎日のように時間を取られます。この作業が特定の職員に集中していると、その人が休んだり異動したりするたびに現場が混乱します。送迎計画づくりに追われている限り、チラシ作りやケアマネ営業に回す時間はなかなか生まれません。送迎表の作成をシステム化する具体策は、別記事で解説しています。あわせてご覧ください。関連記事:デイサービスの送迎表、いつまでテンプレートに頼る?システム化で変わる現場の未来送迎計画の自動作成で営業の時間を生む送迎計画を自動で作れるようにすれば、営業やチラシ配布に回す時間を無理なく生み出せます。『DRIVEBOSS(ドライブボス)』は、パナソニックカーエレクトロニクス株式会社が提供する送迎計画自動作成システムです。利用者の情報や車両をあらかじめ登録しておけば、ワンクリックでAIが送迎ルートと乗車順を含む計画を自動で作成します。作成した計画やルートはスマートフォンで確認でき、ドライバーとの共有もスムーズです。手作業では数時間かかっていた計画づくりが短時間で終わり、作成できる職員も増えるため、特定の担当者に頼りきる状態から抜け出せます。こうして生まれた時間を、チラシの作成やケアマネ営業、利用者と向き合う時間に振り向けられます。送迎DXを含めた業務効率化の進め方は、別記事でも整理しています。関連記事:介護の業務効率化とは?厚労省「7つの視点」による業務改善と送迎DXで実現する働き方改革8. 送迎効率化で集客・営業に注力できた導入事例送迎業務の効率化がどれだけ時間を生むかは、実際の導入事例からよく分かります。ここでは『DRIVEBOSS(ドライブボス)』を導入した3つの施設の変化を紹介します。事例1:社会福祉法人容風会様 - 残業ゼロ化で利用者対応の時間を確保3施設を運営する社会福祉法人容風会様の事例です。導入前の課題:各施設で1名の担当者が表計算ソフトを使って送迎計画を作成していました。1週間分の作成に最長で3時間かかり、残業で対応することもありました。作れるのが特定の担当者に限られて属人化しており、異動が引き継ぎの障壁になっていたうえ、手作業ゆえのミスも多発していました。導入後の効果:送迎計画の作成時間が10〜20分に短縮され、残業ゼロ化を実現しました。これまで担当1名に限られていた作業を全職員が行えるようになり、属人化も解消しています。作れる職員が増えたことで、特定の人に依存しない運営体制が整いました。空いた時間は他の業務や、利用者と向き合う時間に充てられています。詳しくは以下のページをご覧ください。社会福祉法人容風会様の導入事例|DRIVEBOSS(ドライブボス)事例2:介護老人保健施設シルバーケア野崎様 - 残業を1日1時間以上削減1日平均60名を16台で送迎する介護老人保健施設シルバーケア野崎様の事例です。導入前の課題:介護記録ソフトを使って送迎計画を作成していましたが、手間と時間がかかり、ミスやお迎え忘れも発生していました。紙の地図で利用者宅を探し、効率的なルートを考えるのに時間がかかる、負担の大きい作業になっていました。導入後の効果:GoogleMAPと連動してルートが可視化され、ミスが解消しました。あわせて残業を1日1時間以上削減し、これまで20時ごろだった退勤が18時半〜19時に早まりました。早く退勤できるようになったことで、職員の負担が軽くなりました。生まれた時間は他の業務や休憩に充てられ、働きやすい環境づくりにつながっています。詳しくは以下のページをご覧ください。介護老人保健施設シルバーケア野崎様の導入事例|DRIVEBOSS(ドライブボス)事例3:春日丘荘デイサービス様 - 作成時間半減と属人化の解消拠点ごとに送迎計画の作成方法が異なっていた春日丘荘デイサービス様の事例です。導入前の課題:拠点によって作成方法がバラバラで、表計算ソフトで30分〜1時間かけて計画を作っていました。作成できるのが2名に限られて属人化しており、休日の対応も負担になっていました。導入後の効果:作成時間を体感で15〜30分短縮しました。作成できる職員が2名から3名に増え、パソコンが苦手な職員も対応できるようになったほか、作成方法を平準化できました。作成手順が標準化されたことで、担当者ごとのやり方の違いがなくなりました。担当者を増やせたことは、負担の分散にもつながっています。詳しくは以下のページをご覧ください。春日丘荘デイサービス様の導入事例|DRIVEBOSS(ドライブボス)9. まとめ:営業チラシと業務効率化で選ばれるデイサービスへデイサービスの集客はケアマネジャーの紹介が主軸であり、営業チラシは配布先ごとに載せる項目を変えることで力を発揮します。ケアマネジャーには空き状況や特色などの判断材料を、家族には1日の流れや費用などの安心材料を届けましょう。作成では目的を絞り、高齢者にも見やすいデザインに仕上げたうえで、反響率を測りながら改善を重ねることが大切です。そして、こうした営業に割く時間は、送迎計画づくりなど事務作業の効率化から生み出せます。この機会にぜひ『DRIVEBOSS(ドライブボス)』の詳細をご確認いただき、デイサービスの送迎業務への導入をご検討いただくことをお勧めします。気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。専門スタッフがご対応いたします。お問い合わせはこちら